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​より良い声の出し方

◆正しい発声
    正しい発声って?
    綺麗な声を出す?
    いいえ、正しい発声とは喉や体に余計な力を入れず自然に声を響かせることです。

    よく発声練習などで「声を出してみましょう」というと、普段出していないような力の入った発声をしてしまう方がいます。
    それは、喋る時と歌う時とは違う発声の仕方をすると勘違いされているからです。

    歌と言っても特別な声を出すのではなく、普段喋っている声を横隔膜などでコントロールして、

    大きく出したり小さく出したりするだけのことです。
    実際普段喋る時に喉に力を入れていないと思います。
    普段普通に喋っている声があなたの声です。
    なので普段喋っている声で歌えばいいんです。

    しかし実際問題歌うと変な所に力が入り、上手く声が響かないというのが現状です。
    それは、横隔膜などの呼吸筋が鍛えられていないので、大きな声を出したいと思うとどうしても喉に力を入れてしまうんです。

    まずは正しい呼吸法を覚え、呼吸筋を鍛え、横隔膜を使って息をコントロールする
    感覚を身につけることが大切です。

    自然な声で大きな声を出す練習として次の方法を実践してください。

    1.「こんにちは」と普段挨拶しているように発声。
    2.「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」と3回繰り返し、少しずつ声を大きくする。
     ※決して喉に力を入れてはいけません。喉の感じは最初の「こんにちは」の感じを保ったままです。
    3.これができたら、3回目の「こんにちは」の「は」をそのままの声で「はーーーーー」と大きく長く(出来る限り長く)

        伸ばしてください。
     ※上手く出来れば、その「はーーーー」が正しい声の響きとなっている筈です。

    まずはここからスタート。
    頑張ってください。

◆腹式呼吸を覚えましょう
    腹式呼吸って何?
    お腹で息をする?


    いいえ、息(呼吸)はあくまでも肺で行います。
    お腹の周りの筋肉、特に横隔膜を使って呼吸をするのが腹式呼吸です。

    では、なぜ歌う時に腹式呼吸が必要なんだろう。

    声の響きとも関係してきます。


    声というのは、声帯で声の基となるものが作られ、それが人間の体の各部分で共鳴し声となって聞こえます。
    具体的に、胸、顔、頭などです。
    特に胸の響きは重要で、常に胸は響く態勢を取っていなければなりません。
    そうでないと薄っぺらい声になってしまうからです。
    腹式で呼吸ができないと、胸を(胸の周りの筋肉)使って呼吸をすることになります。
    呼吸時に肩が上下したり、呼吸音が大きい方はそうです。
    するとどうなるかというと、胸に常に力が入り、肝心の共鳴ができなく、
    いい響きが得られないということになります。
    イメージとしては、たとえばトライアングルの金属部分を握って叩くと響かないという、そんな感じです。

    もう一つは、素早い呼吸に対応できるということです。
    歌にはいろんなフレーズがあり、中には短時間でブレスをしなければならないこともあります。
    でも腹式呼吸をマスターしていれば大丈夫です。一瞬で息が入ってきます。
    吸うんではなく入ってきます、自然に。
    ですから、基本的に腹式呼吸ならどこでも息が吸えます。
    ブレスの場所を気にする必要はありません。


    正しい腹式呼吸がマスターできれば自由自在に呼吸をコントロールできる
    夢のようなテクニックです。

    但し、正しい腹式呼吸ができたらの話です。

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