ひと昔、いやもっと前のカラオケが出始めた頃は、カラオケ音源とは別に本になっている歌詞カードがあり、歌うときはその歌詞カードを見ながら歌っていましたね。
今はご存じのように、カラオケを流すと画面の下に歌詞が歌に合わせて流れてきます。
歌う時はそれを見て歌います。
色が変わっていくので文字を追っていれば取り敢えず歌えます。
という訳で今はカラオケならぬ「字オケ」になっています。
もちろんリモコン操作によって歌詞を消したり、流れる歌詞を止めることもできますが、基本そのままで歌う事が多いと思います。
では、「それが何か悪いの?」と思ったあなた、そうなんです。良くないんです。
そもそも歌を歌う時何を聴いて歌いますか?
そうです。カラオケやバンドやピアノなどの楽器の音を聴いて歌います。
そしてドラムやベースなどのリズムを聴いて感じてノリを出します。
しかしながら動く歌詞を見ながら歌うとどうなるか。
色が変わる歌詞を追って何となく歌えてしまうので、音をあまり聴かなくなります。
もちろんドラムやベースのリズムも聴きません。
そうなるとどうなるかというと、リズム感のないノリのない歌になってしまいます。
いわゆる歌詞の「文字」を追ったつじつま合わせのような歌です。
本来はドラムやベースの音を聴き、リズムを感じながら音の強弱を出して乗っていきます。
でも動く歌詞を追っているとそういう感覚がなくなります。
どうすれば良いか。
理想は歌詞を覚え、しっかり音を聴いて、リズムを感じ歌う事です。
歌詞を覚えていないなら、動く歌詞ではなく、紙に印刷した歌詞(手書きでもいいです)を見ながら音を聴いて歌う事です。
歌詞なんて覚えたくないと思ったあなた、歌詞を覚えることで歌は変わります。
歌詞を見て歌う時と歌の表現力が変わります。
歌の世界に入り込めます。
まぁこの辺りはまた次の機会にでもお話ししたいと思います。
まずは、動かない歌詞で、リズムを感じて、歌う練習してください。
間違いなく歌は変わります!
Comments